オールドレンズ

別名ボケモンスター! | ペンタコン 200mm F4 M42マウント | Pentacon Auto MC ボケ・写り・特徴を作例をもとに紹介♪

 

[st-kaiwa2]ねえねえ、特徴のあるボケ味のレンズを探してるんだけど、おすすめのオールドレンズある?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]それなら ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントがおすすめだよ![/st-kaiwa1]

 

ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウント

 

別名ボケモンスターとも海外では呼ばれているオールドレンズを代表する銘玉です(^^)/

 

 

望遠レンズらしく、背景のボケがとても綺麗です。

 

大きなボケを出したいという人におすすめのオールドレンズです♪

 

 

ピントの合って見える範囲(被写界深度)の浅い望遠レンズのF4.0はかなりのボケ量です。

 

デジタル一眼レフやミラーレスに付属しているレンズキットのズームレンズをご利用されているならば、その違いを体感できると思います♪

 

キットレンズの望遠側の絞りはF5.6かそれ以上ですから、このペンタコン オート 200mm F4との差は一絞りプラスアルファーですが、これが結構違うんですよね!

 

当店でも入荷しては完売を繰り返す人気のレンズです(^^)/

 

実際にご購入していただいたお客様からも好評の声をいただいております♪

 

本記事では当社としてもおすすめのオールドレンズ ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントとはどんな写り・ボケ・特徴があるオールドレンズなのか?

 

実際の作例をもとに、その大胆なボケ味をはじめ、特徴をまとめてみましたので是非ご覧ください♪

 

本記事のテーマ

【ボケモンスター】ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントのボケ・写り・特徴を作例をもとに紹介

 

記事の信頼性

執筆者:M42レンズストア店主・武田

これまで2000個以上の中古オールドレンズを海外から輸入。

現在は、M42マウントレンズ専門店・M42レンズストアにて中古オールドレンズを販売。

>> 参考:M42レンズストア店主よりご挨拶

 

中古商品を通販で購入

 

[st-kaiwa1]当店では状態の良い中古商品を販売しております![/st-kaiwa1]

 

当店・M42レンズストアでも状態がとても良いものを在庫豊富に取り揃えております♪

 

特徴

 

ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズの外観

 

一般的なレンズは、開放絞りから1~2絞り絞り込んで撮ると、球面収差が押さえ込まれて解像度が良くなると言われています。

 

ところが、このペンタコン オート200mm F4は最初からフルスロットル!

 

絞り開放のF4から能力全開、最高の解像度を発揮するレンズなんです(^^)/

 

絞り開放から解像力があるレンズ

作例:ユリカモメ

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

公園でたたずんでいるユリカモメを撮影してみました。

 

インターネット上の制約から、全体図をアップするときには解像度を落とさざるを得ないため、

 

このレンズの真の描写力がいまひとつ伝わりにくいかなぁ、ともどかしい思いがします(^^);

 

そこで、この写真のピントの合っている部分をピクセル等倍で表示してみました。

 

作例:ユリカモメ

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

ピントの合っている部分は、鳥の羽毛の中の一筋まで描き出せる解像度の高さですが、その前後の部分はほわほわっとボケています。

 

鳥の顔ですから、ピントの合っている部分とそうでない部分の間は、数㎝にもならないと思います。

 

ぺンタコン オート 200mm F4 M42マウントレンズの被写界深度が非常に浅いことがわかります!

 

そして、ボケている嘴の上の短い毛も、もこもこした質感が良く出ています(^^)/

 

柔らかで大胆なボケ

作例:ツバキ

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

花の背後、水彩絵の具がにじむような感じです。

 

背景のボケも大きく、主題がより浮きだちますね♪

 

右下4分の1の拡大写真です。

 

柔らかく溶けていくようなボケ味です。

 

F4開放からF22の絞り込みまで全域使えれば、ボケ量もお好み次第。

 

様々な描写がこの一本でできますので、選択の幅が広がります♪

 

望遠で大きなボケを生かした作品作りに最適

もちろん完全無敵なレンズはありません。

 

このレンズの場合も、開放だといくらか収差が残っています。

 

白くてわかりやすいので最初のユリカモメの写真を例にあげますと、わずかに紫色の偽色(パープルフリンジ)が見えます。

 

これは、レンズの軸状色収差の補正が不完全だと起こる現象ですが、

 

デジタルカメラ用に設計されたわけではないオールドレンズなのに、

 

拡大しなければ目立たない程度まで収差が修正されているのは驚異的です♪

 

上記のとおりこのレンズの柔らかなボケ味は素晴らしいので、大きなボケを生かした作品作りに最適です(^^)/

 

作例・テスト撮影

ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズは、ボケモンスターの異名が付けられるほど独特な味のあるボケが人気のレンズです。

 

実際どんなボケ味なのか?その特徴をご紹介するため

 

シチュエーションを変えていろいろな場所、いろいろな絞りで撮影いたしました!

 

その中で特徴が表れている作例をご紹介いたします(^^)/

 

作例:ユリカモメ

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

先ほどの写真は背景が水でボケ量がわかりにくかったので、今度は足元を入れてみました。

 

鳥の目付近のピントの合っている部分と、鳥の足付近のボケている部分の差が際立っています♪

 

作例:水面

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

絞るとこんな感じです。

 

ピントの合って見える深さが開放絞りのときとは全然違います。

 

絞り値の選択次第で、写真の雰囲気がガラッと変わります♪

 

作例:ユリカモメ

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

コロコロと丸くボケた背景が、まるでユリカモメが物思いにふけっているかのような雰囲気を出してくれました。

 

背景のボケもとろけるような柔らかさで、私も非常にすきなボケ味です!

 

背景のボケとは反対に、主題のユリカモメの解像もしっかりしていて、

 

空気感がでていて、オールドレンズらしさがしっかりでた作例になりました♪

 

作例:ヨシの穂

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

被写体ブレによって風に揺れる穂を表現してみました。

 

撮影した冬の寒さのような空気感が再現されていて、これもとても好みの作例となりました♪

 

注意点

 

[st-kaiwa1]当店M42レンズストアでは、これまで多数のペンタコン オート 200mm F4を販売してきました。 その経験を生かして、中古商品購入時に注意するポイントをご紹介いたします♪[/st-kaiwa1]

 

ボディの状態を必ずチェック

ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズは、ボディが600gあるため、落とすとダメージが残りやすいです。

 

ボディの拭き擦れや小さな傷は、撮った写真に影響しませんが、落とすと衝撃で光軸がずれてしまうことがあります。

 

そうすると、設計時に想定されたような精度がでない可能性があります。

 

ボディに大きなへこみや、落とした時についたとみられる傷がないかどうか、しっかりチェックしましょう。

 

マウントの故障に注意

こちらもボディの重さに起因している可能性が高いのですが、

 

マウントが故障している個体が多い印象です。

 

中古商品を購入前にはなるべくボディに装着し、しっかり確認する必要があります。

 

インターネットでの購入はより慎重に行う必要があるレンズです。

 

ボケ味

レンズの特徴として非常に重要なボケの確認のため、写真を撮りましたので作例をもとに見ていきましょう(^^)/

 

撮影の設定

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター

絞り(F値): F4.0 (絞り解放)

 

ボケの特徴

望遠レンズでF4という明るめだけれども無理のない設計のため、大胆なのに自然なボケ味が楽しめます。

そのため、被写体がとても際立つレンズです。

 

作例:ユリカモメ3

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

しゅっとした足や嘴にかかった細かな毛の質感をうまく描写し、杭に半分掛けた足の筋肉の緊張感まで見て取れます。

 

周囲のボケが気を散らすノイズを消して、集中して見てもらいたい物を際立たせる役割を果たしています!

 

作例:アシの穂

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

背後の木の枝の間の光が、きれいな円形の玉ボケになって描写されています♪

 

作例:木の葉

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

ハイキー気味に、さらにはっきり玉ボケの出ている写真です。

 

よく見ると完全な円ではなく、絞りの形が出ているような感じもしますが、

 

ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズの絞り羽は15枚構成になっています。

 

きれいな丸ボケが出やすいように工夫されているんですね(^^)

 

 

作例:野外ステージの門

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

手前にある木を大きくぼかしてみました。

 

ピントの合っている門と前ボケの木は接近して見えますが、実際は結構離れています。

 

距離感が圧縮されて見えるのも、望遠レンズの特徴です(^^)/

 

バージョン

レンズのバージョンは絞り羽の枚数が、6枚構成と15枚構成の2タイプがあります。

 

本記事で作例をご紹介しているレンズは、全て絞り羽15枚構成のモデルです。

 

後期のバージョンは、絞り羽が6枚に簡略化されています。

 

このレンズは、絞り羽15枚の前期バージョンです!

 

外観を写真でチェック

 

コーティングの色もきれいな前玉です!

 

後側からみたところ。

 

絞りリングはオールドレンズらしく、前玉付近に設計されています!

 

ボディは使用感が目立ちやすい材質です。このサンプルは綺麗な部類です♪

 

今はなき「ドイツ民主共和国」の刻印が歴史を感じさせます。

 

シリアル番号の記載

 

動作を動画でチェック

動画提供:オールドレンズ専門通販店 M42レンズストア Youtubeチャンネル

 

スペック・諸元

焦点距離 200mm
開放時絞り値 F4.0
重量 600g
フィルター径 58mm
絞り羽枚数 15枚
レンズ構成 5枚5群
最短撮影距離 2.5m
フォーカス マニュアルフォーカス
マウント M42マウント
コーティング MC(マルチコーティング)

 

ヘリコイド

ピントリングは、幅広く小さな突起の並んだグリップの良いものです。

 

縦の刻み目が並んだ絞りリングとは指で触った感触が違い、ファインダーをのぞいたままの操作でも迷わないような設計になっています。

 

絞り・絞り羽

前面からみた絞り羽の写真

15枚の絞り羽がきれいな玉ボケを演出します(^^)

 

シャープさ・解像度

一般的に、オールドレンズは開放から1~2絞り絞ると解像度が増すと言われていますが、ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ は開放絞りでも充分な解像力を発揮するレンズです。

 

もちろん、F8程度の解像力は抜群で、現行のレンズと比べても引けをとらないほどです。

 

しかし、大きくぼかすことができる開放絞りの性能が特筆すべきものであるとすれば、解放絞りのF4を積極的に使っていきたいです♪

 

それでは先ほどあげた作例で解像度を詳しく見てみましょう!

 

ピントが合っているポイントの解像度

まずはピントが合致している部分のシャープさを見てみましょう!

青枠の部分を拡大してみます。

 

鱗や爪まで細かに描写されている反面、背景はトロンと溶けるようにボケています。

 

 

逆光でレンズには少々厳しい条件ですが、同じく青枠の部分を拡大してみます。

 

薄いベールを掛けたようでいて、葉脈や色のトーンは克明に描き出されています!

 

周辺部の解像度

次は画面中央部と周辺部の解像度の違いを見てみます!

 

作例:F4.0での周辺部の写り ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウント

作例:不忍池弁天堂

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

まずは全体図からみてみましょう!

 

作例:画面中央部

青枠の部分を拡大したのがこちら。

 

作例:周辺部

画面の端、赤枠の部分です。偽色がわずかに見て取れますが、細い木の枝までしっかり描写されています!

 

周辺部の流れも少なく、とても解像度が高くクオリティの高いレンズです(^^)/

 

総評・まとめ

以上、ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズの紹介でした。

 

ちょっと重いのが玉に瑕ですが、手持ち撮影で大きなボケを楽しめる望遠レンズです♪

 

シャープさ・解像度もオールドレンズとしては素晴らしいですし、なによりも非常に綺麗なボケが魅力で店主・武田としても非常におすすめのレンズです(^^)/

 

[st-kaiwa1]当店M42レンズストアでも状態の良い中古品を販売しています♪[/st-kaiwa1]

 

>> M42マウントレンズストアで在庫を確認する♪

 

その他作例

他にも何点か撮影しましたので、作例を紹介いたします♪

 

作例:ユリカモメ

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

作例:遠くにいるカモメ

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

作例:枯れハス池

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

作例:働くおじさん

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

作例:一時集合場所

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ

 

作例:標識

使用カメラ:Sony α7 II + レイクウォール M42アダプター + ペンタコン オート 200mm F4 | Pentacon Auto MC M42マウントレンズ